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最終更新日: 2018-12-12 00:00:00
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2018年03月14日 00:00
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高麗青磁への情熱―131―

新案特許(二)

柳根瀅
高徹・著/馬瑞枝・画

 「ご主人はいらっしゃいますか?」
「私ですが」
三〇くらいの男が、「全と言います」と言って、自己紹介した。
「これを見て下さい」
私は腰帯装飾を差し出した。
「何でしょうか?」
「これは、女学生たちの腰帯の飾りものです」
そばにいた学生のひとりが腰帯装飾を手に取って、腰に合わせて、
「あら、これはいいわね。いくらですか?」
と尋ねた。
値段を決めていなかったため、まだ売りものではありません、と言ってその場をしのいだ。
「目につくように作られましたね。よくお考えになりました。で、値はどれくらいでしょうか?」
 「一個五〇銭です」
「では、一〇個だけ持って来て下さい」
すぐに持ってきますと言って、その店を去った。最初の注文であるだけにいっそう力が湧いた。鍾路を過ぎて仁寺洞の四辻にある東亜婦人商会でも二〇個注文を受けた。さらに東大門の中国人の商店で一〇個、その真向かいの鶏林商会で一〇個、全部で五〇個になった。心が浮き浮きとしてきた。
その足で本町(現忠武路)に向かい、三斤の鉄片の板一枚と数斤の針金を買った。鉄片を切ってみると一二〇個になった。隣の飾り職人に頼んで一二〇個に彫刻を入れ、針金で輪を作り、ニッケルメッキを施した。完成するとそれを持って注文した店を回って分配し、二五円を受け取って、崔君の店を訪ねた。
「崔君、行こう」
「どこへ?」
「決まってるじゃないか。この前、君に見せた腰帯装飾があるだろう。それを売ってきたから、一杯やりに行こうと言うんだよ」
「ほんとう?」
「そう、ほんとうさ。いつぼくが嘘をついた?」
「とにかく君は変わり者だよ。なんでも当たり前のように見ないで深く探り、考えを現実にする頭脳を持っているから、ほんとうに羨ましい限りだよ。ぼくなんか、七~八年も飾り装飾を学んで、やっと何とか食いつないでいるというのに、ぼくとは比較にならないよ」
「たわ言はそれくらいにして、早く出かけよう」
「うん、行こう」
われわれは黄金町(現乙支路)二丁目にある「福海玄」に入った。中華料理店として店構えは小さいが、味はすばらしかった。料理を十分たいらげて出てくると、崔君が言った。
「柳君」
「うん? 何だ?」
「頼みがあるんだがね……」

2018-03-14 5面
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