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最終更新日: 2018-07-11 00:00:00
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2018年03月07日 00:00
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帝王制に回帰した中国 習近平 終身権力パズルに最後のピース
韓国世論は賛否分かれる

 習近平・中国国家主席の長期執権に向け、改憲が行われる両会(全国人民代表大会と全国人民政治協商会議)が3日、開幕した。両会では、主席の「3期続投禁止」を記した憲法条項を削除するための改憲案が決議される見込みだ。帝王制へと回帰する中国に対し、韓国内の反応は複雑だ。(ソウル=李民晧)

 今回開かれた両会の最重要課題は、「主席3期続投」の禁止条項を削除する憲法改正案だ。本案は、2月28日に終了した中国共産党第19期中央委員会3次全体会議(19期3中全会)で提起されていた。改正案が可決されれば、習近平の絶対権力強化というパズルに最後のピースが埋まることになる。習主席は、中国国家主席と共産党総書記、軍事委員会主席を兼任している。習近平にとって無期限続投の可決は、絶対権力者への道が開けたことを意味している。
中国共産党は両会に先立ち、習主席の単独権力体制構築に向けた基盤づくりを徹底した。習主席は昨年10月、19次中国共産党全国代表大会で「習近平新時代中国得策社会主義思想」を打ち出し、「党核心」の称号が与えられた。今回の両会では、「習近平思想」を憲法に加筆することで毛沢東と同一線上に立つことが確実視されている。憲法に自身の名前と思想を記すことで、共産党をはじめ、中国国民からも「最高指導者」という権限が付与される手段になりうるのだ。
習近平の単独権力体制は、これまでも十分に予測されてきた。無期限続投に向けた改憲案をはじめ、最高指導部の後継者を指定する「隔代指定」の慣例も無視するなど、あからさまに独自の動きを見せていた。
習近平は2012年10月の主席就任以降、反腐敗運動や一帯一路(陸・海上シルクロード)プロジェクト、新型大国関係を超越した米国・中国関係の再構築など、大規模プロジェクトを同時多発的に推進している。「中国の夢」と称されるこれらは全て、絶対権力がなければ成しえなかった。ニューヨークタイムズは今回の動きに対し「牽制勢力不在の永久皇帝となった」と評している。
中国における帝王制復活は、隣接国である韓国にどのような影響を与えるのだろうか。分断状態にある韓半島にとって、強大国である中国での帝王誕生は危機そのものだ。権力を誇示し、米国との対立すら躊躇しない中国指導者の登場が、韓国の政治・軍事情勢に不利な要素となることは明白だ。
韓国はこれまで、中国を通した北韓の非核化実現に幾ばくかの期待を抱いていた。その期待も早晩、水泡に帰すことは間違いないだろう。
中国の帝王制について、ある人は「北韓の金氏王朝を踏襲している」と指摘する。社会主義かつ帝王体制の中国と共通分母を探ることは、自由民主主義を掲げる韓国にとっていばらの道でしかない。韓国と中国は、志向や思想、体制が本質的に異なるからだ。これらを踏まえた場合、韓米日における三角同盟の一層の強化が喫緊の課題であることは明らかだ。
韓国国内ではしかし、親中国の向きもある。かつて中国KOTRAに勤務していたイ・ビョンウ中国市場経済研究所長は「終身執権に対する否定は、西側諸国による偏向的な見方だ。習近平終身執権は個人主権の侵害に該当しない。中国人たちは、習近平の功績を認めているのだ」と主張する。さらに韓国では「中国人たちは非常に現実的で実用的だ」「民主主義の多党制は許されて共産主義は認められないのか」「中国は、政治で共産主義、経済で資本主義体制をとって成功している」など、中国に傾倒的な考えを示す者もいる。
こうした親中国的な見方を好都合とするのは中国だけだ。中国隣接国である韓国との関係において、肯定的に作用するとは言い難い。韓国はベトナムと同じ道を進んでいるのではないかと危惧する声もある。米軍が撤収し、共産化されたベトナムを踏襲しているというのだ。中国の帝王に対し、韓国内の見方は割れている。これもまた、韓国にとってはマイナス要因のひとつとなるのだ。

2018-03-07 3面
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