ログイン 新規登録
最終更新日: 2018-07-11 00:00:00
Untitled Document
ホーム > ニュース > 文化
2018年02月07日 00:00
文字サイズ 記事をメールする 印刷 ニューススクラップ
 
 
高麗青磁への情熱―126―

苦心の末の成果(二)

柳根瀅
高徹・訳/馬瑞枝・画

 山本は京都でも名のある家柄だということだった。
長い沈黙の後、彼の顔にようやく穏やかさが戻った。
「おい、君」
私は返事の代わりに彼を見つめ返した。
「君に言ったのは、別に民族差別からではないんだ。君を息子か甥のように思って言ったんだから、誤解するんじゃないよ」
「よろしい。そうなら、私も年上に対するようにしましょう」
それまで二人の言い争いのせいで、工場内の雰囲気がまるで葬式のように沈鬱だったが、対話がしだいに穏やかになると、皆の顔がほころび始め、笑みが広がった。
「わしは、今日のように気分のいい日は初めてだよ。朝鮮人は話に聞いていたが、実際に会うのは今日が初めてだ。君は大胆で鋭く、たのもしいし、実に立派だ。人柄もそうだが、力のあるその声から、強い意志が感じられる。わしも五〇歳にして初めて会う男だよ。永遠にわしの記憶に残るよ。これからも信義をもって付き合おうじゃないか」
彼とこれが縁となってその後もしばしば会うようになった。こんなことがあってからその後、山本は私を招いては、いつも食事を準備し、私に勧めてくれた。しかしいくらいい料理とはいえ、夕食をすませてのことだから喉を通らなかった。ただ食べる素振りをするだけである。彼には二二歳の京子と、一九歳の長男の英一がいた。
その日も山本の自家用車が工場までやって来たが、車には娘の京子が乗っていた。
「京子さんまで来て、どうしたんです?」
「先生が作品を製作中とのことで、見学がてらお連れしに来たの……」
千恵子も彼女と顔見知りのようであった。
「お聞きしたところ、柳先生がお宅に何度も呼ばれて、いろいろとお世話になられたとのこと、すみませんね。ほんとうにありがとうございます」
「どういたしまして。私たちの所へはちょっと立ち寄られる程度で、お宅にはいつもお世話になって、ほんとうにこちらこそありがたく存じますわ」
「柳先生は私たちがお招きしたお方ですもの、あたり前のことですわ。こちらではたいした料理ももてなせないで、かえって恐縮しておりますのよ。そうそう、京子さんがいらしたのですから、どうぞご一緒にお出かけになっては?」
「千恵子さんも一緒にいきましょうよ」
と京子が言う。
「それでも、お二人で楽しいお話もあるでしょうに、私がいたら邪魔になりますわ」
「そう言わないで、ご一緒しましょうよ」

2018-02-07 7面
뉴스스크랩하기
文化セクション一覧へ
日本人の私にとっての朴正煕⑤ 評論家...
米朝首脳会談の「隠れた顔」 
「清算対象」となった韓国の司法府 
Special Interview ...
韓米演習中断 駐韓米軍の戦力弱化へ
ブログ記事
「心」の問題
自由市場経済と社会主義経済の差(李炳泰KAIST教授)
どれほど切迫したら文在寅と金正恩が奇襲会合?
[李春根コラム] 金正恩のジレンマあるいは賭博?
文在寅大統領は共産主義者
自由統一
北韓の交渉のカードとなった「米軍兵士...
集団脱北した従業員の送還を示唆か
金正恩体制でのCVIDは不可能
【韓国語版】미리 가본 4.27남...
【韓国語版】쉴 새 없는 중국의 탈...


Copyright ⓒ OneKorea Daily News All rights reserved ONEKOREANEWS.net
会社概要 会社沿革 会員規約 お問合せ お知らせ

当社は特定宗教団体とは一切関係ありません