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最終更新日: 2018-02-15 00:00:00
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2018年01月24日 00:00
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高麗青磁への情熱―124―

千恵子と私(二)

柳根瀅
高徹・訳/馬瑞枝・画

 二人の女は暫く陶磁器の図版をめくっていたが、また私のところへやって来て、尋ねるのだった。
「先生、先生と私たちの見る目とでは雲泥の差があるんですもの、どうしても私たちにはわかりません。どうか、私たちにもよくわかるように説明して下さい」
千恵子が哀願するように言う。
「どこかに日本の龍の絵がありましたね。ここに持って来て下さい」
千恵子はすぐに壁に掛けてあった掛け軸を私の前に拡げて見せた。
 「これでいいでしょうか?」
「うん、これでよろしい。説明してあげるから、よく聞いて下さい。でもちょっと待って下さい。春江さん」
「はい」
春江が私を見上げた。
「春江さん、この梅瓶に龍の絵を描くとき、朝鮮の高麗青磁の図と日本の龍の絵とを見比べてみたでしょうか?」
「はい、確かにそうしました」
「それで、朝鮮の図にある龍は鮮明じゃないので日本の龍だけを見て描いたんじゃないかね?」
「はい」
そばでじっと聞いていた千恵子はいらいらしたように、我慢できない様子だった。
「先生、どこを見たらはっきりわかるのか、私にでもわかるように説明して下さい」
「千恵子さん、あまり急がないで、じっくり私の説明を最後まで聞いて下さい。そうすれば、自然にわかるはずですから……」
私は春江を振り向いた。
「春江さん、高麗青磁に描かれている龍と、日本の絵の龍の足の爪を数えてごらんなさい」
「高麗の龍は爪は四つで、日本のは三つ……」
と答えるが早いか、千恵子の目は真ん丸になった。
「なるほど、足の爪を見るとわかるんですね?」
「私は画家じゃないから、絵についてあれこれ判断を下せません。でも、高麗青磁だけは、長年扱ってきたのでよく知っています。さあそれでは、龍を描いた高麗青磁の図を出してよく見てごらんなさい。そうすれば、自然にわかりますよ」
何もかもすっかり説明すると、二人の感性を育てられないと思って、きっかけだけを言ってやった。すると二人とも、きょとんとしているだけで、何の反応もない。暫く沈黙が続いたが、千恵子がおもむろに口を開いた。
「先生、先生のおっしゃられることは、全体の線のバランスを取りながら描くということでしょうか……」
「うん、よくつかめたね。でもそれだけじゃないんだ。よく、私の絵を見なさい」

2018-01-24 6面
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