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最終更新日: 2018-02-15 00:00:00
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2018年01月24日 00:00
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ソウルの公共交通無料化
効果薄い環境対策との指摘も

 環境対策として、このほど「ソウル型微細粉塵低減措置」が韓国で施行された。今月15日と17、18日には2日連続で低減措置が発令され、公共交通機関が無料となった。無料利用で使った予算は一日約50億ウォン。実際にはあまり効果が見られなかったことで、ポピュリズム政策との批判の声も少なくない。

 「ソウル型微細粉塵低減措置」は、微細粉塵が基準値以上に悪化した場合、ソウルの公共交通機関(地下鉄、軽電鉄、バス、村バスなど)を無料で利用できる政策だ。韓国の微細粉塵は以前からひどく、昨年5月27日にはソウルの光化門広場で市民3000人が参加し、微細粉塵に関しての市民大討論会が開かれた。
討論会に先立ち行われたアンケート調査で「ソウル市が一番最初にやるべきこと」との質問に、「大気環境改善のための中国の主要都市との都市外交努力の強化」が28%で1位、「環境にやさしいエネルギー政策の転換のためのほかの自治体との協力拡大」が22%で続き、「老朽軽油車両の低公害対策および運行制限の強化」が18%で上位を占めた。
ソウル市の朴元淳市長は、議論終盤に「微細粉塵がひどい日には、通勤時間に公共交通機関を無料で運行する」と発表した。当時もポピュリズム政策との指摘があったが、代表的な「朴元淳政策」として進められた。
今回の結果をみると、公共交通機関の無料政策が交通量の減少につながらなかったことが分かった。15日は1・8%減少し、17日には1・71%、18日には2・36%減少。交通量の減少による微細粉塵の改善はほぼ見られなかった。
一方で、公共交通機関の無料化で使われた金額は、一日に約50億ウォン。3日間で150億ウォンを使用した。ソウル市が確保した予算は249億2000万ウォンだ。あと2回で予算を使い切る計算だ。
ソウル市は、追加補正予算編成などで、予算を増やして公共交通機関の無料運行を継続するという立場だが、ソウル市議会の予算決算特別委員会のパク・ジンヒョン委員長(共に民主党所属)は18日、「ソウル市の公共交通機関の無料政策の方向転換を強く要求する」という立場を明らかにした。「最初のボタンがかけ違っていた政策を無理に推進した」と反対の意思を表明した。
現在の韓国の微細粉塵大気環境基準はm3あたり年平均25μg(1μgは100万分の1グラム)以下、一日平均50μg以下だ。世界保健機関(WHO)の勧告基準の年間25μg以下、一日10μg以下にはるかに及ばない。
環境部は、米国と日本の水準である年間15μg以下、一日35μgに強化することを決定し、環境政策基本法施行令改正案の立法予告と規制審査を終えた。早ければ4月から、遅くとも7月には適用される予定だ。
新しい基準を適用すれば、首都圏の微細粉塵の「悪い日」は急増するとみられる。だが環境部は、大気環境基準は強化するが、緊急低減措置発令基準は、今のように50μg超過を維持する予定だという。
環境部の関係者は、「詳細発令基準を一部変更できるが発令基準値を変えない」と明らかにした。莫大な費用を考えると避けられない選択であるが、「措置はそのままに、基準だけ高めることに何の意味があるのか」との批判は避けられないと思われる。
一般市民からは、「韓国の微細粉塵はほとんどが中国から飛んでくることが分かっているのに、中国には一言も言えない。この状況での環境基準は意味がない」との指摘の声が聞かれる。

2018-01-24 5面
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