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最終更新日: 2018-08-15 00:00:00
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2018年01月17日 00:00
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高麗青磁への情熱―123―

千恵子と私(一〇)

柳根瀅
高徹・訳/馬瑞枝・画

 私は部屋に戻って、また陶磁器関係の本をめくっていたが、いっこうに心が落ち着かなかった。三〇分を過ぎた頃、千恵子に呼ばれた。彼女は一糸まとわぬ素裸で、悪い方の脚をかばいながら体を拭いていた。
しかし私は、何もないかのようにただ見ていた。女が裸を家族以外の男に見られても、何ともないという日本人の習慣を知っていたからだ。
次の日も千恵子と一緒に工場に出た。先ず、轆轤工に壺を八個作らせた。何日も前から形と模様をあらかじめ考えておいた通りの大きさと形を記し、轆轤工に手渡した。それに使う専用の彫刻刀をいくつか作って、次の日から彫刻に着手した。
私は壺を目の前に置き、数日考えぬいた模様を刻みつけようと先ずアウトラインを引き、龍の絵を描きはじめた。顔を先に描き、次に胴体・尾・脚と続けた。そして土を盛りあげて龍の姿が浮きあがるようにし、彫刻刀を動かしはじめた。
私が作業に励む間、千恵子は私の真向かいに座っていた。彼女は当時ではまだ珍しい洋装をしていた。太ったほうでも、痩せたほうでもなく、すんなりとしたスタイルで、全体が整った顔立ちの美しい輪郭の持ち主だった。それは一幅の絵というべきか、それ以外に表現のすべがないほどだった。
私は龍の顔から腰と尾までずっと下がって彫刻刀で線を刻み、それから空間を先ず彫りはじめた。しかし、絵の輪郭を捉えるだけでも数日かかった。これさえ早く仕上げれば家へ帰れるという思いだったので、自分の手の動きがまどろっこしくてならなかった。
一日三箱も吸っていたタバコも、いつしか忘れてしまうほど熱中した。千恵子が気を使って火をつけてくれたタバコを口にくわえながら、ふと横を見た。春江が懸命に彫刻をしている姿が目に入った。
私はタバコを吸いながら陳列棚の中を覗いてみた。いろいろな種類の作品がある中で、先ず目についたのが丸い壺と梅瓶だった。梅瓶には龍の文様が彫られており、壺にはぼたんの華が彫られてあった。ただ、それらの文様は象嵌されていないのが残念であったが、それでも梅瓶の龍の文様は素晴らしかった。私はそれらの文様を眺めながら春江に尋ねた。
「この梅瓶の龍は誰が描いたの?」
「私です」
「そう? 龍の文様はとてもきれいに仕上がっているね。でも、日本の象嵌されていない龍の文様だから値打ちが落ちるね」
千恵子がひどく驚いたふうに、口を差しはさんだ。
「先生。この龍が日本のものですって? 何を見てそう判断なさいますの?」

2018-01-17 6面
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