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2017年11月22日 00:00
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高麗青磁への情熱―119―

千恵子と私(六)

柳根瀅
高徹・訳/馬瑞枝・画

 「千恵子さん、ほんとうにありがとう。何の値打ちもないこの私に、美しいあなたの命まで捧げるというその言葉、ほんとうに嬉しく、また感謝いたします。でも、私には千恵子さんの人生をいただく資格がありません。第一に、しょうがないチョーセンジンだし、第二に私は朝鮮に家族がいます。そして一番大切な技術もありません」
「先生、先生のお言葉はあまりにもご謙遜でございます。まず、”しょうがないチョーセンジン”という言葉は、どこの心ない人の口から出た言葉か知りませんが、この京都に住む人でそんなことを言う人はひとりもいません。それに、先生が一度結婚経験のある方だとは存じております。でも、私は先生に命を捧げても、ともに高麗青磁を再現したいのです。ともに作品を作り上げることができるなら、私としてはこれ以上ない光栄に存じます。技術がないなどというお言葉、これはほんとうにご謙遜のお言葉でございます」
 静かに聞いていた鈴木が口を開いた。
「去年の浅川さんの話だと、柳さんは一〇年刻苦勉励して成功し、資金を求めているということだったんですが……」
「浅川さんはどうやら、身に余る評価をしてくれたようです。成功にはまだ遠いです。もう少し研究を深める必要があります」
「それじゃ、私どもの工場で研究をお続けになっては? 設備は完備しいますから」
千恵子がそう言った。
「そうしましょう。お宅には、生活費を送って、一年だろうと二年だろうと成功するまで研究するようにしましょう」
鈴木も付け加えた。
「ありがとうございます。でも土も石も、色は同じでも火にくべれば変色することもあり、熱度の差があることは、私が説明しなくてもよくご存知のはずです。ですから、日本で研究しようとすると土や石をまた一つひとつ試験しなければなりません。これまで私が研究してきた朝鮮の原料でやれば、短期間のうちに終えることができるでしょう。ですから、どうしても故郷に帰って研究を続けなければなりません」
「それでは、いつ頃またおいでになりますか?」
千恵子はじっとしていられないふうだった。
「そのことは今、断言できません。なぜなら、日本に来ようと思っていても、その時までに研究が成功しなかったら私の立場がほんとうになくなってしまいます。私はこれまで人に嘘を言ったことがありません。過去になかったように、これからも嘘を言うことはありません。そういう訳で、今お答えすることはできないのです」
「帰られるとは、ほんとうに残念です」

2017-11-22 6面
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