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最終更新日: 2017-11-22 00:00:00
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2017年11月08日 00:00
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高麗青磁への情熱―117―

千恵子と私(四)

柳根瀅
高徹・訳
馬瑞枝・画

 上原が腰をやや曲げて言った。
「いえ、千恵子さんが順序よく説明してくれましたので、大変参考になりました。ありがとうございました」
その日の夕方、私の部屋に皆集まってきて陶磁器の話に花を咲かせながら楽しく過ごした。私はこの施設と彼らのやり方に、完全に圧倒されていた。
翌朝、朝食後に鈴木兄妹と上原、そして私の四人が集まった。そろそろ何か話の出る頃だろうと思っていた。やっと鈴木が口を開いた。
 「わが家では高麗青磁を数百年前から代々作ってきました。父の次に、私がその事業を継承することになっていました。だが、柳さんもご覧になったように、私は現代磁器を作って年間百万ドル相当を米国に輸出しています。父の生存中に妹の千恵子が見よう見まねで父を継いで高麗青磁を作ってきました。むろん、父の秘伝である高い技術の高麗青磁は私が継ぐべき事情だったわけですが、百万ドルもの莫大な外貨を放棄するわけにもいきません。ところが、父の生存中には上手く作れた高麗青磁が、父が亡くなったとたん、いつもどおりのやり方でやってみるのですが、なかなか上手くいかないのです。だからといって、何百年も代々にわたって作ってきた高麗青磁が私の代で終わってしまっては、実に哀しく悔しいことです。何としてでも、必ず高麗青磁をもう一度甦らせたいんです。決心だけは変わらず持ち続けているのですが、それがなかなかに上手くいかないのですよ。これまで技術者を探してあちこちと回ってみたけれども、この日本にはほんとうの青磁の技術者はおりません。胸が痛み、心配で心配でどうしようもありません。
そんなところへ去年の秋、古陶磁器の研究者で有名な浅川伯教氏がここに来られ、そのとき事の次第を申し上げたところ、その人は柳根瀅さんといって、一〇年来研究を重ねた末、高麗青磁を再現したのですが、資本主を探していると言っていました。しかし高麗青磁の代が五百年以上もの間とぎれていた関係で、朝鮮人の中にも知る人がいなくて、資金を出してくれる者もいそうにないと、柳さんのことを紹介してくださったのです。私はその人の住所、姓名も知らずに、どのようにして探せばいいのでしょう?と訊きますと、浅川さんも柳さんの住所は知らないが、京城に住んでいると聞いているので、京城府庁に照会してみればきっとわかると教えてくれました。また浅川さんは、その人の号は海剛で、一つ気をつけるべきはもと両班(貴族)の出身だから、格別の注意が必要だと。私は早急に柳さんをこちらに招くことに決めて、上原を使いに出したわけなんです。私どもの事情をわかっていただけますでしょうか。柳さん、どうか工場を受け持って高麗青磁を作ってください」

2017-11-08 6面
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