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2017年10月25日 00:00
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高麗青磁への情熱―115―

千恵子と私(二)

柳根瀅
高徹・訳/馬瑞枝・画

 また芸妓たちが酒をついで回った。皆、賑やかに酒を酌み交わし始めた。いつの間にか鈴木が私に酒を勧めていた。
「すみません。もともとあまりたくさん飲めない質で、申し訳ありません」
「そうですか。それじゃ、もう勧めたりしませんから、その代わり食事でも召し上がってください」
彼は私の横に座っている千恵子に、私の世話をまかせると、向こうの席へ行って社員らと酒を酌み交わしつづけた。
翌朝、食後に上原が訊いてきた。
「柳さんは映画が好きですか、それとも演劇が好きですか?」
 「私は演劇よりも映画が好きですが……」
「映画は西洋のと日本のとがありますが、どっちがいいでしょう?」
「日本のチャンバラ映画が好きですね」
彼らが首を傾げながらどこの劇場でチャンバラ映画をやっているのかと思案していると、そこへ千恵子が口を挟んで、
「そうそう、きょう京都座で『経足の突撃隊』って映画の試写会があるということを聞きましたよ」
「それはちょうどよかった。何時からなんだ?」
と鈴木が尋ねる。
「調べてみましょう」
と上原が電話をかけに行った。
「午前一〇時に始まるということです」
「よかった。今九時半だから。私は会社に出るので、君は柳さんと一緒に観に行って、終わり次第、会社に戻って来なさい」
そう言うと、鈴木は先に出ていった。
われわれは京都座に行った。席に座ると同時に映画が始まった。字幕が現れるや、ちゃんちゃんばらばら、ちゃんばらら、という音楽に合わせ数百人もの突撃隊が刀を振りかざしながら突撃を始めた。
その映画の内容はこんなふうだった。
ある上級武士の邸で使われていた経足(足軽)が、長期にわたる上役らの圧迫のもとでついに怒り心頭に発し、団結して突撃を加えるのであった。上役らが突然のことに狼狽し、下駄を脱ぎ捨てて逃げまどう格好は、実に痛快そのものだった。
この映画を観ていて、さまざまな思いが脳裏をよぎった。とにかく、映画を最初から最後まで面白く観た。映画が終わって、われわれはある食堂で昼食をとった。
次の日、私は来日以来初めて鈴木の陶器工場に連れて行かれた。小高いところに立ち並ぶ一〇あまりの煙突からは、雲のような煙が舞い上がり、四方にたなびいていた。正門には「株式会社鈴木商店」の看板が掲げてあった。

2017-10-25 6面
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