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最終更新日: 2017-10-18 00:00:00
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2017年09月22日 02:00
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脱北帰国者が語る 北の喜怒哀楽―旧ソ連に密入国(16)
中国に入り、バスで出会った脱北女性

 私たちは中ソ国境を流れるアムール川を渡るため、伝馬船のような小舟に乗った。漁師は普段、モータの付いた船で漁をしているが、朝早く満州里に渡る際には音が出るのを避けるため、木製の櫓で漕いで渡ることにした。
川幅は300メートルほどあったかと思う。舟が川の真ん中に達するまで、英範は両手を振って私の無事を祈ってくれた。彼は本当に責任感の強い人間であった。
私が北朝鮮にいる間、彼ほど義理堅く、情が深く、約束を守る人間は見なかった。彼のことはいまだに忘れていない。英範は、私を向こう岸に渡してくれた若者が再び戻ってくるまで待っていると言った。確かめるすべはなかったが、そうしていたはずだと思う。
漁師の若者は舟を岸の木に舫うと、安全地帯を案内してくれた。降り立った場所は湿地帯で、足を踏み入れると靴が泥にズブズブ埋まった。約1時間かけ、湿地帯を抜けた。
小高い丘に上ると、国境警備隊の通る軍団道路が見えた。その前に赤く錆びた鉄条網が延びていた。漁師は、腰につけてきた折りたたみの軍用スコップで地面を掘った。
そして私に、そこからくぐっていけと合図した。会話は一切なかった。
彼は木製のスコップの柄を使い、大きな音が出ないように注意深く鉄条網を押し上げてくれた。私は腹ばいになって中国側に出た。彼は私を見て、右の方角に行けと指さした。私は両手を上げて最後の挨拶をした。彼は、私の姿が見えなくなるまでそこに立っていた。涙が出るほどありがたかった。
30分ほど歩くと、小さな集落が見えた。私はまず、小さな服屋を見つけて入った。服屋というより生活用品を売る雑貨店だった。帽子、シャツ、ズボン、ベルト、バッグ、スニーカーを買い、全身を中国製で”武装”して店を出た。それまで着ていたものは全部捨てた。
次に向かったのはバス停だ。30分ほど待っていると、市内に向かうバスが来た。行く先は漢字で書いてあるので、目的地選びは難しくなかった。バスは30分ほどで満州里市内に着き、そこでハイラル、チチハルを経由してハルビンに行くバスに乗りかえた。一刻も早くそこを脱け出すつもりだった。約半日バスに揺られ、ハルビンに到着したときはほっと一安心した。
高速バスの車内で、私は偶然、脱北者に出会った。途中のバス停で、若い女性と年配の女性二人が乗り込んできた。彼女らは、最後部の座席に座っていた私の前に座った。
バスがハルビン近くまで来た時、検問所で丸々太った警官が一人入ってきて、怪しい者がいないか選択検閲を始めた。前に座っていた女性二人は、慌てた様子で手に持っていたおにぎりを包んでいた「黒龍江日報」という新聞を開き、顔を隠すような仕草をした。
私が驚いたのは、新聞が上下さかさまだったことだ。口に出して注意する暇もなかったので、私は身を乗り出して後ろから新聞を取り上げ、上下を戻して持たせた。彼らが漢字をよく知らない脱北者だということにすぐ気づいたからだ。
太った警官は、通路の中ほどまで来て左右に軽く目を配り、バスから出ていった。再び走り始めたバスは、大きな問題もなくハルビン駅付近で停車した。
私は先に降りた二人の後を追い「北から来た人でしょう?」と単刀直入に尋ねた。二人は互いの顔をしばらく見合い、驚いた様子だった。中年の女性の方がこちらを向き「はいそうです。どうして見分けることができたのですか。あなたも北から来た方ですか」と問い返してきた。
私は笑顔で首を上下に振って見せた。
「あなた方がバスの中に入って来た瞬間から、何故かそんな感じがしました。その上、新聞を逆さまにして見ていたので、確信しました」
私は「とりあえず食堂に行って、メシでも食べながら中国まで来た事情を聞かせてください」と言った。彼女たちは私の誘いを断った。私を保衛部の職員だと警戒したようだった。その気持ちはよく分かったので「心配しないで」と説き伏せ、満州名物の餃子を食べた。(つづく)

2017-09-21 5面
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