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2017年09月14日 07:57
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人と今 香村かをりさん(チャンゴ奏者)
理想は金徳洙 「神を呼ぶ音」

20年のブランクを経てステージに復帰
 「すごいチームがいる」。高校を卒業したばかりの香村さんはある日、そんな話を聞いた。1986年、法政大学で行われたコンサートで、金徳洙率いるサムルノリの演奏に衝撃を受けた。思いは募り、88年、韓国に留学した。
サムルノリは、プロを目指す人だけを演奏ツアーに同行させる、昔ながらのスタイルだった。香村さんは大学で打楽器などを学んだが、特に師事する相手もいなかった。オリジナルへの、金徳洙へのこだわりがあった。
そんな香村さんを、韓国のテレビ局が紹介。大きな反響があり、再び呼ばれたスタジオで「金徳洙に弟子入りできたか」と聞かれた。いいえと答えると、スタッフがその場で金徳洙に電話。「弟子にします」との言葉をもらった。
しかし同じ頃、現地で知り合った男性と結婚、出産。日本に生活基盤ができ、韓国に戻ることはあきらめた。「韓国」という言葉が聞こえてくればテレビを消し、チャンゴも押し入れの奥にしまいこんだ。
2008年、金徳洙と会う機会があり、「趣味でいいから、もう一度やりなさい」と言われた。そのさらに5年後、活動を再開し、「調布サムルノリ」を発足させる。さらに、全国のサムルノリネットワークを構築しようと計画している。
約20年のブランクで腕の衰えは否めない。しかし重ねてきた人生は、音色に表れる。「金徳洙先生の音も、昔とはだいぶ変わりました。理想は金徳洙先生の『神を呼ぶ音』」だという。

2017-09-13 5面
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