ログイン 新規登録
最終更新日: 2018-02-21 00:00:00
Untitled Document
ホーム > ニュース > 文化
2017年08月15日 00:00
文字サイズ 記事をメールする 印刷 ニューススクラップ
 
 
高麗青磁への情熱―106―

青磁研究の成功(五)

柳根瀅
高徹・訳/馬瑞枝・画

 ベトベトの土は粘りがあって焼きものを作るのに適していた。私は職人に小さな花瓶を二個作らせた。その花瓶に鶴と雲を彫り象嵌を入れ、きれいに仕上げた。さらに、この村で使っているいろいろな釉薬を使って焼いてみた。
いつものことながら、窯にくべた後は大いなる期待を抱き、今度こそはと念じつつ、一方では苛々しながら焼きあがるのを待つのである。その間の息苦しさと期待感はなんとも言いがたい。今日は窯から出来上がりを引き出そうと、朝早くから起きて待機していた。今度の出来はどうだろうかと胸を焦がし、まるでわが子が産まれるのを待つ母親の心情そのものだった。
「おい皆、柳さんの作品はどの窯だ?」
春培氏がやって来て尋ねる。
「三番目の窯です」
「そうか。じゃあ、引き出すときは柳さんの作品が最初だぞ。柳さんも心配しているけれど、私も同じ気持ちだ。高麗青磁を復活させようと十年間努力してきた柳さんも嬉しいだろうが、私やすべての朝鮮人もまた同じ気持ちなんだ。なにより先ず、今度のがうまくいかなきゃ」
信培氏が私の作品を手にして出てきた。
「ヒョンニム(兄さん)、柳さんの作品をごらんよ。実によく出来てますよ」
「どれどれ」
春培氏が先に手で受け取った。
「柳さん、ごらんよ。一緒に見よう。薄くきれいな青、それにこの雲鶴の彩りの鮮やかなこと、実に美しい」
皆の視線が高麗青磁に注がれていた。彼らは異口同音に口から唾を飛ばしながら感嘆の言葉を吐いた。その様子を見守る私の喜びは名状しがたいものであった。目にはいつしか涙が浮かんでいた。
しかしその喜びもつかの間だった。花瓶はビシッという音とともに、亀裂が入って割れ、落ちてしまった。
集まっていた人びとの顔には、失望の色が歴然と表れた。一瞬沈黙だけが流れた。
「これはどうしたことだ」
春培氏が沈黙を破った。
「うちの工場で数十年間磁器を焼いてきたけれど、こんなことは初めてだ。これは他人事ではないぞ。実に残念だ。私の心がこんなに痛むんだから、柳さんはどんなに辛いことか……。しかし、こうなってしまったんだ。あまりがっかりするな」
「これはまだ私の真心が足りず、研究熱が不足なせいです」
「ともかくあまり失望するな。こんなに広い気持ちの余裕があったからこそ、十年もの間、すこしも落胆しないで絶えず精進してきたんだ。柳さんのその真心は必ず天に通じて、成功するにきまっている」
「でも平坦な道ばかりじゃありません。あらゆる試練を乗り越えないと。これもすべて、私の経験ですからね。こんな試練も、もう四度目になります」

2017-08-15 17面
뉴스스크랩하기
文化セクション一覧へ
パチンコの出玉規制 1日から施行 改...
2017年パチンコ倒産件数 3年ぶり増加
「太極旗市民」が査察対象に
破綻に向かう韓米同盟【上】
アジア経済短信
ブログ記事
破綻に向かう韓米同盟
西郷隆盛
平壤の金正恩ほど危険なソウルの文在寅(SAPIO 2018年1月号)
「文在寅政権の根本属性は反米・反日、親中・親北」(金文洙元京畿道知事)
岐路に立っている韓国の自由民主主義
自由統一
イエメン内戦で確認された北韓のミサイル密輸
「金正恩と許宗萬を提訴」
平壌の「建軍節」閲兵式
【朴成業伝道師インタビュー】真実を知...
北側の「建軍節攻勢」は文政権への踏み絵


Copyright ⓒ OneKorea Daily News All rights reserved ONEKOREANEWS.net
会社概要 会社沿革 会員規約 お問合せ お知らせ

当社は特定宗教団体とは一切関係ありません