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最終更新日: 2018-06-06 21:02:00
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2017年08月15日 00:00
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【趣味に夢中 生活に彩り】そびえる鉄塔60メートル 無線を使い世界と交信 
趣味も仕事も現役一流 姜仁秀さん

自宅内の無線局で、毎朝世界と交信
 広島県安芸高田市。静かな山間に、地域の人が通う八千代病院がある。隣には、モダンで落ち着いた外観の老人ホーム。その周囲には、鉄塔がそびえる。それも、大きいものが4本も。
鉄塔は、理事長の姜仁秀さんが立てた。最大のもので高さは地面から60メートル。趣味のアマチュア無線のためだが、個人のものとしては世界に類のないサイズと性能だ。
姜さんは機械工作が好きな少年だった。小学5年の時に鉱石ラジオを自作。さらに真空管ラジオを作り、やがてアマチュア無線と出会った。国籍条項がネックとなり、長い間自分の局を持つことはできなかったが、韓日両政府が協定を結んだことで、晴れて開局することができた。1992年のことだった。
アマチュア所有としては世界最大級のアンテナは、軸ごと回転して目的地に電波を送る
局を識別するために個別に割り当てられるコールサインは「7J4AAL」。日本のコールサインは通常Jから始まるが、在日韓国人の姜さんは7が頭につく。在日初の取得者であることは誇りだ。
無線機の前に座るのは早朝5時。ノイズも少なく、静まり返った部屋に、スピーカーから声が聞こえてくる。外国語だ。時差の関係で、交信相手の多くはヨーロッパやアフリカの住民。壁に貼られた交信の記念に贈りあうカードの中には、大西洋の真ん中に浮かぶ島から送られてきたものもある。
姜さんは無線相手と話すため、英語を学び始めた。外国にいても早朝に目が覚めてしまい「自分でも苦笑いしてしまう」ほど規則正しい生活を送る。趣味は、仕事にもいいリズムをもたらしている。いい仕事をして高価な無線機器を買うことも喜びだ。名前やコールサインなど、重要なことを先に確認しあう無線の習慣は、仕事にも生かせるという。
夫人には最初「壁に向かって話している根暗な趣味」といわれたそうだが、広島の山中から広い世界、見知らぬ人々とつながれるロマンは何ものにも代えがたい。午前5時からの1時間ほどは、姜さんにとって趣味に没頭できる至福の時だ。

2017-08-15 11面
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