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最終更新日: 2018-06-06 21:02:00
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2017年08月15日 00:00
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【趣味に夢中 生活に彩り】迷わず一気 「元気になれる」書画
心のままに筆運ぶ 金定子さん

 随筆家であり精神科医でもあった故・斎藤茂太は「できることが増えるより、楽しめることが増えるのが、いい人生」と述べた。楽しめることをとことん追求し、できることが増えたら…。つまり、両方を実現できたら、どれほどすばらしいだろうか。本業とは別に、趣味の世界を極め、多くの人から一目置かれるようになった人がいる。彼らが趣味に出会ったきっかけと、趣味から得た人生を楽しむエッセンスを聞いた。

絵画を習い始めたころの水彩画とともに
 太い筆に墨をたっぷり吸わせ、勢いよく走らせた。書き上げた「慶」の字の上に水彩絵の具を垂らす。赤と緑の水滴がつき、10分ほどで夏らしい作品が仕上がった。
取材場所は東京の慶尚北道道民会事務所。金定子さんが絵画を学び始めた場所だ。
在日韓国人社会を代表する実業家の夫を支えながら、在日大韓民国婦人会では中央会長まで務めた。幼いころから絵は好きだったというが、多忙ゆえに本格的に筆をとったのは第一線を退いてから。すでに70歳を超えていた。
「性格が出るのでしょうかね。イメージが思い浮かんだら一気に描いてしまいます。好き勝手にやっていますよ」と笑う。絵を学び始めてすぐ、美大の講座に通った際は「そのままのタッチで、個性を伸ばしていって」と助言された。
書の上に絵の具を散らし、彩りを加えた

作品は高く評価されている。5月に行われた「美の視点」展では「評論家推薦作家大賞」、6月の國美藝術展では「理事長賞」を受賞。マドリードで開かれる作品展に出品することも決まった。数十万円の値が付いた作品もある。
趣味の域を超えているというと、「あくまでも趣味ですよ」との答えが返ってきた。キャンバスに毎日向き合っているわけではないという。ただ、大事にしているのは本人の気持ち。「気が充実した時に描く」のだとか。筆をとると時間が経つのも忘れ、8時間ほど描き続けることもあるという。ただ、一つの作品を仕上げるのにかかるのは多くて15日ほどだ。
「決断が早く、迷わない性格なんです。作品に何度も手を入れることもありません。その時の感性を大事にしています。小さな絵を描くのも好きじゃないかな」
隣にいた道民会の金蓮旭事務長は「みんなで絵手紙を描こうということになったのですが、会長(金定子さん)は小さな絵を描くのが苦手そうでしたよ」と、昔話をしてくれた。
好んで題材にするのは岩。目の入り具合や岩肌の荒々しさに気を感じるのだという。「運気を感じる絵」「楽しく元気に幸せを感じる書」を心掛けている。
本人は楽しむことを第一にしている。だから無理もしない。空いた時間を無駄にせず、有意義に過ごすことができるという。手が動く限りは続けたいと、創作意欲は衰え知らずだ。

2017-08-15 11面
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