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2017年07月31日 21:16
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高麗青磁への情熱―105―

青磁研究の成功(四)

柳根瀅
高徹・訳/馬瑞枝・画

 「青磁にはまだまだ及びません。色が一定しなくて、こんなに黒くて、黄色く、片方だけ青い色が出たんですが、これじゃほんとうの青磁とは言えませんからね」
「どれどれ。青磁の場合、しかるべき材料がすべて入らねばならんのだが、何もないこんなところで青磁を作ろうとするのは、飛んでいる飛行機に飛び乗ろうと走っていくのと同じだよ。もうここで頑張ることもない。場所を他に移しなさい」
「どこへですか?」
「ここからさほど遠くないところだから、行ってみたまえ」
「それはどこなんですか?」
「(京畿道)驪州のオグムシルですよ。あそこは数百年前から陶磁器を作ってきたんだが、原料も豊富で、焼くときも還元式だから安心だよ。どうせなら、あそこがいいよ。私も来月はそこに行く予定なんだ」
浅川さんは私にアドバイスを残すと帰っていった。私はいろいろ考えた末、そこへ行こうと決心して趙徳秀氏に話した。
「申しわけないばかりでなく、まことに恐れ多いことを申し上げなければなりません」
「どうした? 他に行かなきゃならないのか?」
「はい、いろいろな原料がたくさんあるところへ行ってみようと思って……」
「行きなさい。どこへでも行って必ず成功させなさい」
「でも、必要なときには頼み込みながら、用がなくなったら捨てるみたいで……、いま急に行ってしまうのが、何か裏切り行為のようでほんとうに申しわけありません」
「何を言うんだ。うちのことは心配しないで、成功の可能性のあるところならどこへでも出かけてみなさい。夜も寝ないで懸命に頑張る姿を見ていると不憫でね、とても見ていられないよ」
私はさっそく荷造りし、驪州に向かった。
驪州では金氏の一族がすべてを取り仕切っていた。金寛培・信培の兄弟が経営する工場があり、いとこの金文培の工場も別にあった。私は金氏の兄弟の営む工場に行き、長兄の金春培氏に会って挨拶をした。
私より二、三歳年上の彼は、工業専門学校陶磁器科の第一回卒業生だった。彼は私の情熱を知り、研究に積極的な協力を約束してくれた。私は力の限りここで独創的にやってみようと心に固く誓った。
しかしここでも趙徳秀氏の工場と同様に、最初の土に粘り気がなくうまくいかなかった。春培氏がそっと私の顔を覗き込んで言った。
「それごらん。粘力のない土では何も作れないよ」
「じゃ、どうすればいいでしょう?」
「隣村に甕を作る工場がある。そこの土を手に入れて作ってごらんなさい」
私はその言葉を聞くやすぐに隣村に出かけ、そこの土を持ち帰った。

2017-07-29 6面
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