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最終更新日: 2017-08-17 08:12:33
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2017年07月20日 00:00
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脱北帰国者が語る 北の喜怒哀楽―旧ソ連に密入国(10)
ハバロフスクから寝台列車でイルクーツクへ

 私は食後、公衆電話から金英範に電話をかけた。代表部の電話番号はアレクセイが知っていた。
言い忘れたが、食堂に置かれた無料の黒パンは、3日目には新しいパンと取り替えて、古いパンは豚の餌にすると言っていた。彼は「どうせその豚もまた人の口に入るから、損もしないし、食糧浪費でもないから気にしない」と言った。私はなるほどと思ったが、この辺はアジア人と違って思考方式が大らかで大ざっぱなロシア人そのものであった。その頃のソ連では、生活必需品は決して豊富ではなかったが、黒パン程度は食べ放題であった。誠にうらやましい、北朝鮮とは対照的な現実だった。
金英範の事務所は、遠く離れたバイカル湖付近にある、イルクーツクという所にあった。当時、シベリア伐採代表部は3カ所に設置されていた。ハバロフスク、イルクーツク、もう1カ所は覚えていない。
ハバロフスク駅からコムソモリスク・ナ・アムーレ駅を通過してイルクーツクまで2日半程度の列車旅行だった。コムソモリスク・ナ・アムーレを通過する時、車窓からアムール川が見えた。想像以上に大きな川だった。川といっても対岸がかすかに見えるほど遠く、まるで海のように見えた。川岸の所々に漁船が停泊していた。まるで漁港であった。それほど多種多様な魚が獲れると、アレクセイは言っていた。
寝台車に乗ったので、寝たり起きたり食べたりの旅行だった。ソ連は国土面積が広いため、列車の3分の2は寝台車になっていた。
途中2度の検札があったが、乗車券を見せるだけで済んだ。北朝鮮のように通行証明書を見せろと言われることもなかった。アレクセイが一緒にいたためだろう。
3日目に目的地のイルクーツクに到着した。大きな都市であった。飛行場も見えた駅舎の外で、英範と数年ぶりに再会した。彼も私も喜びの握手を交わした。
彼が出張時に常用している車に乗った。黒色の新型「ボルガ」だと自慢していた。普通は専任の運転手がついているそうだが、彼は自分で運転して迎えに来てくれた。
普通、代表部のロシア語通訳官は、代表部の支配人(最高責任者)や党秘書(書記)の直属下に置かれており、無断外出は厳禁である。用務外で外出する際は、二人の承認をもらわなければならなかった。しかし4年近く絶対的な成果を挙げ、厚い信任を得ていた英範の個人的要求は、必ずOKが出たのであった。
代表部の幹部職責にも任期はあったが、任期を終えて帰国する前に、幹部らは秘密裏に稼ぐことが通例となっていた。ロシア人幹部と物品の取引をするには、絶対に秘密を守ってくれる融通の利く通訳官が不可欠だった。口が固く、仕事のできる英範の自由行動は大目に見られたが、それでも必ず外出目的と戻りの時間は通告することが、鉄則となっていた。
英範は今回、サハリンから来たロシア人の友人と、朝鮮族の友人一人と旅行するという名目で、10日間の外出の承認を受けた。ただ、その期間中に緊急の用事が発生した場合、すぐに事務所に戻ることが条件だった。
通訳は英範のほかにもう1人いたが、20代後半の、外国語大学を卒業した青二才だったので、重大な商談の時は英範が呼ばれたのである。私たち3人は、英範のボルガに乗ってレストランに行き、祝杯を交わした。それからバイカル湖に向けて疾走した。真赤な夕焼けに照らされたバイカル湖は、一幅の絵画のように美しかった。
湖畔から100メートルほど離れた所に、多くの木造住宅があった。こんな人里離れた場所にも人が暮らしているのかと思ったが、それは私の勘違いであった。ロシア人は5月から8月頃まで、湖でボート遊びや魚釣り、水遊び、バーベキューなどを楽しむのだという。つまり私が目にしたのは、夏の別荘だった。地元の人たちは車やオートバイで来て、自分が建てたログハウスに泊まるのである。
(つづく)

2017-07-20 5面
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