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最終更新日: 2018-02-21 00:00:00
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2017年07月12日 22:28
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【BOOK】「ある在日朝鮮社会科学者の散策 『博愛の世界観』を求めて」(朴庸坤 著)
超一流の学者が、どうして主体思想研究に入ったか

 2月に初版が出された直後から、関係者に大きな衝撃を与えた一冊だ。今年で90歳になる元朝鮮大学副学長・朴庸坤が、これまでの歩みをしたためた。
著者は、主体思想の研究に半生を捧げ、朝鮮大学で教鞭をとっていた男である。さぞかし厳つい、闘士然とした人物なのだろうと身構える。だがその筆致は、こちらが勝手に抱いたイメージを覆し、社会科学者らしい分析と解説にあふれている。
本書には、学者の道に進むまでの経緯や、主体思想研究の日々、老いてからの家族との日常もつづられている。南北双方に”祖国”を持ちつつ、日本で生活基盤を築いた学者の一代記としての読みごたえは、確かにある。ただ、本書を手に取る読者が期待しているのは、そこではなかろう。
その期待に著者は、十分すぎるほど応えている。内容は衝撃的だ。特に朝鮮大学に通っていた学生200人を北に送った経緯は、改めて朝鮮大学の闇を印象づける。超一流の学者が、なぜ主体思想研究に入り、誤った方向に進んでしまったのか。その答えは、本書を読んで見つけてほしい。
現代企画室刊
定価=2300円(税別)

2017-07-12 6面
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