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最終更新日: 2017-11-24 08:24:17
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2017年06月14日 00:00
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【BOOK】「韓国左派の陰謀と北朝鮮の擾乱」(高永喆 著)
韓国に左派政権が誕生することへの憂慮 南北の現状と日本への影響を分析

 韓国の新政権発足後、いやその前から、韓国に左派政権が誕生することへの憂慮が、隣国・日本にはあった。そんなタイミングで出された、韓日を代表するインテリジェンスの専門家による対談だ。
韓国国防部で、北韓のインテリジェンス(情報)を主に扱ってきた著者の高永喆。対談相手の佐藤優は、日本の外務省で主任分析官を務めた。玉石混交の情報の山の中から、「玉」だけを拾い出して積み上げていく。気の遠くなるような作業の末、南北の現状と、日本への影響を分析した。
4月に初版が出された本書には、5月の文在寅大統領誕生以降のことは書いていない。連続する北のミサイル発射実験についても、当然書かれていない。だが、現大統領となった文在寅氏に関する記述は、決して少なくない。当選すればこうなる、という予想で書かれた部分もあるが、それらが現実と符合しているのが、高の眼力を物語っていよう。その眼力をもって高は訴える。北が日本を攻撃するとしたら、標的は岩国、横田、沖縄になると。
「北朝鮮の擾乱」であるが、軸になっているのは金正男暗殺事件である。これについて高は、米中2国から「排除される」と、金正恩が脅威を抱いていたと推理する。もしそうだとしたら、米中の圧力強化はさらに金正恩を追い詰めることになるのか。だからミサイル開発を急いでいるのか。
生物化学兵器や金正恩体制崩壊のシナリオなど、後半にかけてたたみかけるようなスピードはさすが。情報量と慧眼が際立つ一冊だ。
KKベストセラーズ刊
定価=1100円(税別)

2017-06-14 6面
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