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最終更新日: 2017-09-22 08:26:46
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2017年05月12日 19:28
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脱北帰国者が語る 北の喜怒哀楽―旧ソ連に密入国(1)
元山からの疎開民 金英範との出会い

木下 公勝

 私は今シリーズで、旧ソ連に渡って帰ってきたことを記したい。このエピソードは、今まで誰にも詳しく話したことはない。本題に入る前に、その理由と契機を書くことにする。
話は今から約50年前、1968年1月頃だったと思う。当時、米国の情報収集艦「プエブロ号」が江原道の元山付近の北朝鮮領海を侵犯したとの理由で、朝鮮人民軍の海軍に拿捕された。船長のロイド・M・ブッチャー中佐以下、82人の船員全員が逮捕された。
米国側は、全員を即時釈放しなければ武力行使も辞さないといい、元山の領海付近に第7艦隊所属の空母「エンタープライズ号」を出動させた。金日成は、全軍全民に「我々は米国の全面戦争には全面戦争で応対する」と発表。北の内部は、戦争勃発、危機一髪の殺伐とした雰囲気に包まれた。
軍人は、軍靴を履いたまま小銃をかかえ、戦闘態勢で待機していた。それと同時に元山一帯、咸興一帯の住民たちを疎開させるとの名目で、北部の咸鏡北道や両江道にある山間の僻村に強制移住させた。
疎開の対象になったのは、朝鮮戦争の時、国連軍や韓国軍に同調したと疑われた人々だった。確実な根拠がなくても、何かしら不透明なところがある家族は、無条件疎開させられてしまった。
当時私が住んでいた炭鉱町には、74世帯・218人の疎開民がやってきた。しかし疎開民に住む場所はなく、その問題が解決するまでの一時期、ほとんどの疎開民が駅や公園で野宿をしながら住宅の斡旋を待っていた。
北部内陸地帯の1月や2月となれば、気温は零下10度から20度となるのが普通だった。そのような厳寒の中で大勢の疎開民が苦しんでいた。
市の行政部は、少しでも余裕のある家がないかと調査していた。そこに疎開者を入れようと考えたのだ。
帰国当時、私たちは6人家族だったが、部屋があまりにも狭かったので、父が自宅の横の空き地にもう一つ部屋を作ってくれていた。1968年の時点で父は病死しており、その部屋はあまり使われなくなっていた。
そこに白羽の矢が立った。我が家の空部屋に疎開民を受け入れられないかという打診が来た。最初は断ったが、無駄だった。戦争状態になっていたこともあり、私たちは疎開民の受け入れを仕方なく承諾した。
そこに入居して来たのが金英範とその家族であった。3人家族(夫婦と3歳の息子一人)で、世帯主である金英範こそ、この13年後に私がシベリアに行く契機を作った張本人である。
最初見た瞬間から、彼には人と違う雰囲気があった。あか抜けており、色白の肌に整った顔立ちをした美男子だった。金英範一家は当初、3カ月間だけ我が家に間借りするはずだったが、その後十数年間、私たちは隣人同士として生活することになった。何のトラブルもなく、互いに困った時は物心両面で助け合って暮らしていた。
金英範の妻は、炭鉱病院で注射専門の看護員として勤めていた。元山市病院でも看護員だったという。
彼らと同居しはじめて1カ月もすると、金英範とともに元山から疎開してきたスポーツ選手とも知り合うようになった。当事、江原道でバレーボールの有力選手だった卓基男、海上ボートレースの選手だった李東旭、サッカー選手の李光徳らだ。彼らはすぐ炭鉱に配置され、炭鉱の体育部に編入された。こうして私は、有能な体育部門の選手とも交友関係を持つようになった。知り合いになったスポーツ選手は、私に、金英範の過去の経歴を詳しく聞かせてくれた。なぜなら、金英範はある種の有名人だったからだ。彼はほかの疎開民よりも成分がよかったため、疎開者リストを託されていた。
リストには家族構成(育ち)、戸籍に関する情報などが記されていた。江原道安全部党委員会はその重要リストを金英範に預け、それを私たちの住んでいるK市党委員会市安全部に届けるように指令したのである。(つづく)

2017-05-12 5面
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