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最終更新日: 2017-05-24 10:13:52
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2017年05月12日 06:31
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「エリート体育」に変化
名門大学の改善策に注目

 韓国はスポーツ強国である。特に「エリート体育」を重視し、世界的なスポーツの強豪国に成長した。育成の現場となってきたのが学校だ。有能な学生を特待生として入学させ、学業はそっちのけでスポーツに打ち込ませてきた。しかし時代は変わり、学業成績も求められるようになってきた。エリート体育の中心だった韓国名門2大学にも変化が訪れている。

 韓国のスポーツエリートは、「体育特技生」として名門高校や名門大学に進学するのが一般的だ。名門大学の運動部がアマチュアスポーツ界に与える影響は大きく、プロの世界にも及ぶほどだ。将来指導者になる時にも、名門学校出身は有利だといわれる。
だが、名門大学に進学しても、全員が将来もスポーツで食べていけるとは限らない。プロになれるのは一握りで、競技によってはプロが存在しない。大学卒業と同時にアスリート生活が終わることもある。ケガなどの事情で、在学中に引退する人も少なくない。
韓国は他国に比べ、特に学歴が重視される国だ。勉強が不得意な学生が、名門大学に入学することを目的にスポーツを始め、進学後にスポーツをやめてしまうこともある。
そのような人々は、経験が乏しくスポーツしか知らないという人が多く、セカンドキャリアで苦しむこともある。スポーツエリートが社会に出てから苦労するという話は、たびたび報じられる。事業に失敗したり、詐欺に遭うなどして、問題を引き起こすことも少なくない。
韓国では、昔のような「エリート体育」中心ではなく、多くの人が参加する「社会体育」に方向転換をしなければならないという意見が、以前から出ていた。国威宣揚を目的に、国際大会で好成績を残すには、エリート体育を維持しなければならないという意見はいまだ根強い。だが近年は、社会体育に変換する時期に来たとの意見が増えてきている。
今年3月に行われた大学サッカーのUリーグで、サッカー強豪校の延世大学が出場を逃した。韓国大学スポーツ総長協議会(KUSF)が提示した規定に基づき、選手の大半が出場不可となったためだ。規定では、前年の1、2学期の成績が平均Cに満たない学生は、出場を制限される。今年の延世大学は、28選手中14人が出場基準を満たしていなかった。
昔であれば想像もできないことだ。「体育特技生」として大学に入学すると、教員も気を使って成績を甘めにつけることが常態化していた。規定は昔からあったが、徐々に厳格になってきている。
一部の大学では、KUSFに反発する声も聞かれた。しかし、世の中の潮流は変わってきている。延世大学と、アマスポーツ界で双璧をなす高麗大学の総長は先月末、共同記者会見を開き、「体育特技生」制度の改善案を発表した。今後は、運動と学業の両立を目指し選手育成を行うという趣旨だ。
現在の中学3年生が大学に入学する2021年度から「体育特技生」に適用される基準として、両総長が提示したのが、成績上位70%に入らなければ入部させないというものだ。さらに成績の条件は徐々に上がっていくという。
今までの「エリート体育」を主導してきた両校の発表を受け、これからスポーツ界がどのように変わっていくか、注目される。

2017-05-11 5面
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