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最終更新日: 2017-10-18 00:00:00
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2017年05月12日 06:14
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再交渉の岐路に立つ韓米FTA
自由貿易体制維持へ 対応策を準備

 トランプ米大統領は先月、韓米自由貿易協定(FTA)について「horrible(ぞっとする)」という言葉を使い「交渉見直し、あるいは終了を願う」と発言した。これにより、韓米FTA再交渉は現実的なものとなってきた。

 トランプ大統領が「ぞっとする」とまで表現した韓米FTAだが、その内容は、米国ではなく韓国にとってぞっとするものとなっている。今でこそ米国との貿易収支で韓国は大きな利益を上げているが、締結時には「現代の不平等条約」と揶揄されたものだった。
例えば、車に関しても韓国は乗用車の関税は発効と同時に8%から4%に引き下げて4年後に撤廃。対する米国は撤廃する4年後まで2・5%の関税を維持。貨物自動車は米国は発効後の7年間は25%の関税を維持、その後段階的に引き下げ、10年後に撤廃となっている。一方、韓国は発効後に即時撤廃といった形だ。
FTAで最大の争点となった農産物も、コメの自由化こそ免れたが、それ以外は実質的に全て自由化となった。さらに「ラチェット条項」(いったん関税を引き下げたら、もう後に戻れない)、ISD条項(国内法より投資家の言い分が優先される)など12にわたる「毒素条項」が設けられた。ただ、こうした不平等な条件下でも、韓国側は利益をあげてきた。現在問題になっているのは、韓国が「もうけすぎている」ことだ。
2012年3月に協定が発効してから過去5年間の韓米貿易収支を見ると、韓国から米国への輸出は年平均20億4000万ドル(3・4%)増加し、16年に輸出総額664億6000万ドルに達した。一方、米国からの輸入額は、5年間で年平均0・6%減少。韓国の対米黒字は、116億ドル(11年)から233億ドル(16年)へと、ほぼ倍増した。
FTAの再交渉、または破棄となった場合、二国間の貿易収支差は改善されるだろうか。
韓国産業研究院は、韓米FTAが終了すれば、両国の貿易額は15年に比べ年間30億ドル近く減少すると予想した。また、主要輸出産業の関税率が引き上げられれば、今後5年間で韓国の対米輸出額は最大170億ドル減るという分析結果を発表している。
だが、現在の貿易収支は、関税による影響よりも、通貨の変動の影響の方が大きいといわれる。また、携帯端末(15年の韓国からの輸出73億ドル)、半導体(同33億ドル)に代表されるように、現代社会におけるニーズの高い製品を、韓国企業が高品質で生産してきたという側面も大きい。現在の貿易不均衡は、米国の製品生産力とブランド力がないことが大きな理由だ。FTAの内容を変更したところで、その影響は限定される。
世界は5年前と大きく変わり、保護貿易主義が頭をもたげている。
韓国産業通商資源部の周亨煥長官は、すでに専門家との懇談会を開き、「政府は韓米FTAの再交渉を含む、さまざまなシナリオへの対応策を準備して綿密に備えている」としている。韓国は自由貿易で成功した国として世界にも認められている。次期政権に望まれるのは、自由貿易体制の象徴ともいえる韓米FTAに対して、どのような姿勢を見せるかではないか。

2017-05-11 2面
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