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2017年05月03日 00:00
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編集余話

 その日、前日まで降っていた雪の影響か、冷たく澄んだ空気がワシントンを包んでいた。議事堂前の広場は、立錐の余地もないほどの人で埋め尽くされていた。そこに、合衆国史上最年少の大統領が姿を現した▼その日、大統領の口から発せられた就任演説の一節は、今も語り草になっている。「Ask not what your country can do for you, ask what you can do for your country.」。アメリカがあなたのために何をしてくれるかではなく、人類の自由のために共に何ができるかを考えようではありませんか(ジョン・F・ケネディ図書館&博物館の和訳より。以下同)▼この言葉を、56・3という数字とともに見る。韓国大統領選挙の在外投票が終わり、日本地域は主要国の中でもっとも投票率が低かった▼有権者の声を拾うと、在日韓国人向けの政策がなかったという指摘があった。国政の混乱に失望したという人もいた。しかし、だからといって権利を放棄してよかったのか▼誰が大統領になっても問題ない。韓国がそういう国ならいい。だが、今はかつてないほどの危機が迫ろうとしている。誰を指導者とするか。国家の存亡をかけた選挙といっても大げさではなかろう▼ケネディは就任演説を結ぶ前、聴衆にこう呼びかけている。「世界の長い歴史の中で、自由が最大の危機に晒されているときに、それを守る役回りを与えられた世代というのは多くありません。私はこの責任を恐れず、喜んで受け入れます」。1961年1月20日、半世紀以上前のスピーチである。

2017-05-03 1面
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