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最終更新日: 2017-12-13 00:00:00
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2017年04月05日 03:53
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編集余話

 近年になって評価が好転しているのが、朝鮮王朝の第15代王・光海君である。「暴君」と評されることが多かった光海君は、朝鮮を襲った外敵や国内の党派争いに翻弄された悲劇の王としてのイメージが定着しつつある▼世子(王の後継者)となったのは、豊臣軍が朝鮮に攻め入った年である。その後、王に嫡男が生まれ、庶子の光海君を支持する勢力と、嫡男につく勢力の間で権力闘争が起きる。王となって派閥争いを収めようとした光海君だが、争いは鎮まらなかった▼国は戦によって荒廃していた。宗主国の明が、女真族(後金)に攻められ、双方の間でバランスをとることも王には求められた。光海君は結局、反対派の宮中クーデターによって、王都を追われるのである▼光海君の再評価は、悲運の王へのカタルシスなのかもしれない。カタルシスとは「悲劇を見て涙をながしたり恐怖を味わったりすることで心の中のしこりを浄化するという意味」(広辞苑)である。それを誘う演出なら、映画やテレビドラマはお手のものだ▼時計の針を現代まで進めてみる。400年前に光海君を廃した「仁祖反正」と似たような状況ではないだろうか。危惧すべきは、16代王となった仁祖の時代に起きたことである▼前王と異なり、明への支持を明確に打ち出した仁祖は、後金から改称した清の侵略を受け、屈従を強いられる。大統領選や旅客船引き揚げに気を取られ、自国を取り巻く状況から目を離したら、思わぬところで大惨事は待っているだろう。

2017-04-05 1面
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