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最終更新日: 2017-08-19 08:12:03
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2017年03月08日 20:33
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人と今 岡山大学大学院医歯薬総合研究科准教授 金惠淑(キム・ヘスク)さん(49)
マラリア治療薬の候補物質発見

 昨年、肌に塗る軟こうタイプのマラリア治療薬の候補物質を開発した。日本では「過去の感染症」と思われがちだが、マラリアは今も世界100カ国以上で年間2億人以上の感染者を生み、66万人もの命を奪っている。

岡山大学で博士号を取得

 死亡者の9割は5歳未満の乳幼児だ。既存の飲み薬タイプの治療薬は、苦くて飲みにくく、軟こうは乳幼児の治療を容易にすると期待されている。
慶尚南道・統営出身。韓国の大学で自然科学を専攻し、授業でノーベル化学賞にも輝いた遺伝子増幅技術のPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)法を学び、「いろいろな病気が早く診断できて、治療に役に立つのではないか」と思った。92年、熱帯病の遺伝子診断方法の開発研究で知られる岡山大学大学院薬学研究科に留学。本格的に研究を始めた。
マラリアを研究することになったのは、指導教授がその分野の専門家だったこともあるが、韓国では60年代に撲滅宣言が出されていたマラリアが、なぜか90年代初めに再び発生したことを知り、研究テーマに設定した。その後も研究を続け、岡山大学で博士号を取得し、研究者として就職した。岡山で暮らしはじめてもう25年が経つ。
現在の研究成果は「マラリア患者に効くと思われる新しい医薬品の候補物質を見つけた段階」という金さん。今後は、その成果を企業に技術移転して実用化していくことが課題となっている。

2017-03-08 5面
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