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最終更新日: 2017-03-28 11:54:57
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2017年03月01日 14:34
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国定歴史教科書 全国5565校でわずか1校
「民主主義の危機」との懸念も

全教祖、執拗な圧力

 全国の中学・高校5565校中1校。政府が作成した国定歴史教科書を採択した学校は、慶北・慶山市にある文明高校だけだった。しかし同校にも、選択を撤回させるべく、左派団体が校内外で圧力を加えたことが明らかになった。
自由韓国党の白承周議員は2月23日、文明高が国定歴史教科書の研究学校(試験的な採用校)に申請後、全国教職員労働組合(全教組)など外部勢力から脅迫を受けていると主張した。この日の国会本会議で自由発言者として進み出た白議員は「該当学校当局と関連当局の内密調査資料を通じて把握した実情によれば、本質は単なる研究学校申請の問題ではなく、自由民主主義の基盤に関わる問題」と述べ、2月15日に文明高校が研究学校に申請後、「民主労組と全教組の要人などから撤回を促す、脅迫めいた電話および校長室への抗議訪問などがあった」と明らかにした。脅迫するような発言を受けた文明高のキム・テドン校長は、数日間出勤できなかったという。
白議員は「ともすると、この70年間、韓国社会が発展させてきた民主主義の価値を一時に崩壊させかねない」と懸念を表明。「私たち政治家は政治的有利・不利から離れて民主主義体制の崩壊に対して怒り、再発防止のための措置を取らなければならない」と主張した。
自由民主主義体制が共産主義体制に比べて優れている点は、個人の自由、思想の多様性、表現の自由を保障していることだ。教科書採択をめぐって韓国で広がっている画一化現象は、21世紀の文明国家ではなかなか見られない現象だ。99%以上の学校が国定教科書の使用申請さえしなかったという事実が、これを証明する。
政府が左傾的な歴史教育を改善することを意図して作った教科書は、なぜここまで広まらないのか。決定的な原因は、いわゆる崔順実ゲートによる政局の混乱の拡大、事件を機に集結した左派団体の組織的かつ露骨な反対運動のためだ。京畿道の李在禎教育長をはじめとする全国の地方自治体の教育庁長は、公に国定教科書採択反対を表明し、全教組所属の教員がこれに同調した。
この現象に対して「韓半島の人権と統一のための弁護士の会」(韓弁)は2月22日、声明を発表し「左偏向勢力が体系的に、第一線の学校の研究学校申請を邪魔した」と指摘。「多様性が最も尊重されなければならない民主主義の教育現場で、ほぼ100%の学校が国定教科書の不採択に至ったことは、後の歴史教科書にいかに記録されるだろうか」と嘆いた。
全体主義の北韓は「100%投票、100%賛成」を自賛するが、民主主義国はどこもそれを正常な選挙とは捉えない。今回韓国の左派は、韓国の歴史に汚点を残したと指摘できる。左派陣営は国定教科書の「大韓民国樹立」は間違いだと指摘する一方、検定教科書の「北韓(朝鮮民主主義人民共和国)樹立」に対しては批判の声を上げていない。彼らはさらに国定教科書を「不穏書籍」として人民裁判のような世論形成まで行った。
ゼロに近い国定歴史教科書採択率を招いた一因は政府にもある。主務部署である教育部は適用時期を2017年から18年に延期したのに加え、国定と検定の混用を受け入れた。事実上の必修教科書にしようとしたが、選択制に変えたことで左傾的な歴史教育を改善するという目的は失われた。
文明高のキム校長は、国定教科書申請は「手続きと法を守って学校が決めたこと」と述べ、「研究学校となり、検定と国定を比較する内部活動と専門家を招いての賛否討論を行う」と明らかにした。キム校長は「国定教科書研究学校の撤回は絶対ない」と説明した。百年の計といわれる教育、その核心はその国を誇れる歴史教育だ。韓国の歴史教育は、再び風前の灯になった。(ソウル=李民晧)

2017-03-01 3面
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