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最終更新日: 2017-04-25 09:12:50
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2017年02月08日 11:49
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潘基文氏、出馬断念
大統領候補に急浮上 黄教安総理

保守勢力は待望 支持率は上昇

 次期韓国大統領の有力候補と目されていた前国連事務総長の潘基文氏が1日、選挙への不出馬を表明した。左右どちらでもない「第三勢力」を標榜してきた潘氏の撤退により、彼の支持層をいかに取り込むかが、次期大統領選の行方を左右しそうだ。
潘氏は1日に会見を開き、国の危機のために立ち上がろうとしてきたことを強調。しかし「人格殺害に近い陰湿な攻撃、いろいろな虚偽の報道のせいで政治交代の名分を失った」など、一部の政治家の旧態依然で偏狭な利己主義的態度を批判した。しかし、潘氏の支持率が急落したのは、彼自身のビジョンや路線の不透明さや、戦略の未熟さが最大の要因だ。
潘氏をめぐっては、1月21日に米司法当局が海外腐敗行為防止法違反などの疑いで潘氏の弟と甥を拘束するよう、韓国政府に要請していたことが報じられている。また、甥には兵役逃れの疑惑も浮上していた。
潘氏の不出馬により、同氏と支持率でトップを争っていた共に民主党の文在寅氏に追い風が吹くとの見方がある。文氏は潘氏の不出馬報道に触れ、「いい競争を期待していたのに残念だ」と余裕のコメント。潘氏の支持者の一部は文氏に流れるとみられるためだ。対照的に潘氏を引き入れようとしてきた「正しい政党」は、特に大きなショックを受けたようだ。
潘氏に流れていた保守の支持を集めるとみられるのが、大統領権限代行となっている黄教安総理だ。黄総理は出馬については一言も言及していないものの、この数週間で支持が徐々に広まっていた。潘氏が不出馬を表明した直後に世論調査会社リアルメーターが行った調査では、黄氏の支持率は12・1%で、文氏(26・1%)に次ぐ2位に躍り出た。
理念の違いは別として、黄総理が他の候補に比べて勝っているのは、クリーンなイメージと経験だ。朴槿惠政権では発足当初から法務部長官として閣僚入りし、2015年からは国務総理のポストに就いた。今は大統領の権限代行として、揺れる国のかじ取りを行っている。
バックアップ体制も整いつつある。1月24日に発足した「自由民主主義守護市民連帯」には、複数の保守団体や重鎮が名を連ねる。連帯に参加している徐京錫・新しい韓国のための国民運動代表は、「保守愛国勢力を代弁する政治勢力も大統領候補もない」と述べる一方、「待っている時間もない」と危機感をあらわにした。その上で「黄教安大統領権限代行を大統領候補に推戴しなければならないと思う」と明らかにした。
今まで韓国の保守勢力は、左派に比べて組織力が弱いと指摘されてきた。しかし、結果ありきのように進められている大統領の弾劾審判に異を唱える人々が立ち上がり、大衆動員した運動も活発化している。勢いは左派の「ロウソク示威」を上回るものになっている。「大統領になったら金正恩と会う」などと話している文氏に対しては強い拒否感を抱いており、結束力は高まっている。彼らが、安全保障問題に毅然とした態度で取り組む黄総理への支持を表明したことで、情勢は変わりつつある。
有力な候補もおらず、党が分裂してしまったセヌリ党は、黄総理を担ぎ出したい意向だ。しかし、黄総理とは路線が一致しているとはいえず、黄総理を党の候補とする前に、まず朴大統領弾劾を棄却させるのが急務との指摘もある。

2017-02-08 1面
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