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最終更新日: 2017-02-21 13:32:03
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2017年01月02日 15:22
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韓半島伝来の遺産を発展させ観光活用
官民の交流も呼ぶ

 韓半島から日本に伝来した文明・文化を、現代の観光資源に活用しようとの動きもある。一般社団法人「日本の寺子屋」は奈良県橿原市今井町を拠点に、近隣に残る文化や景観を国内外に発信し、観光客の誘致を行っている。

 

 「日本の寺子屋」の理事長を務める植田和男さんは、官民連携による公共サービス提供や質の向上も手掛けている。自治体が大規模な財源を投じずに収入を増やすという点でも、観光資源の活用は欠かせない。
橿原市はかつて藤原京が置かれた古都で、隣接する明日香村には渡来人の手によって建てられた飛鳥寺がある。飛鳥寺は本格的な瓦ぶきが施された最初期の寺院で、橿原市今井町には、古代から受け継がれて江戸期に花開いた瓦ぶきの建物が並ぶ。東西約600メートル・南北約300メートルの同地区は、1500棟の建物のうち500棟が伝統的建造物となっており、国の重要文化財が9件もある。大阪の中心部から電車で1時間もかからない場所に、江戸時代の趣を色濃く残した街並みがあるとのことで、注目も高まっている。
人々が暮らしつつ、時代劇の撮影も行われる同地区は、韓国の釜山経商大学校(日本の専門学校に相当)から毎年1000人の学生を受け入れている。学生たちは3日間にわたり、現地の見学だけでなく各専攻に即した実習を積む。例えば児童福祉保育相談科と経営科の学生は地元の幼稚園に、消防安全電気電子科の学生は消防署にと、受け入れ側も毎回大忙しだ。
自治体間のつながりも生まれた。韓屋村で有名な全州市は、古い家屋の保存方法などを橿原市から学ぼうとしている。自治体も積極的に動き、全州市が位置する全羅北道の観光協会と日本の寺子屋(橿原市観光企画会社)は、互いの観光マーケティングに協力する覚書を交わしている。
「日本の寺子屋」の植田理事長は、双方向交流が大切だと説く。かつては韓半島から進んだ文明が海を渡ってやってきた。今は互いの共通点と違いを見つけ出すことが、旅行客やそこに住む人たちにとっては楽しみの一つになっている。
瓦を例に挙げれば、渡来人が日本に技術を伝え、日本の職人が発展させ、現代の行政や民間人が保存に努める。それを韓国から見学に来る人がいて、日本からも韓屋を見に行く人がいる。韓日の観光資源は、近い国であるがゆえに、ほかの国にはない活用の仕方が多くありそうだ。

2017-01-01 11面
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