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2016年12月14日 23:12
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『キム・ソンダル 大河を売った詐欺師たち』(韓国)
詐欺師たちが信義のために命をかけ、国家をも巻き込む

 韓国の説話に登場する伝説の詐欺師キム・ソンダルと仲間たちの活躍を描く痛快時代劇。

(C)2016 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved.

 舞台は1600年代の朝鮮。死屍累々の戦場で、死んだフリをしながら生き残った3人の男がいた。男たちはこれからの人生を楽しく生き抜くことを決意する。数年後、朝鮮中を神出鬼没に現れては、権力者から金品を奪い取る詐欺集団が世間を騒がせていた。彼らの正体は、ずば抜けた頭脳と度胸を持ち合わせた色男キム・ソンダル(ユ・スンホ)、口八丁手八丁のポウォン(コ・チャンソク)、ソンダルに憧れる純朴なキョン(シウミン)、紅一点の占い詐欺師(ラ・ミラン)。そんな彼らの次なるターゲットは、朝鮮随一の価値を持つ煙草。だが、完璧だった計画が協力者の裏切りにより、ソンダルたちは逮捕寸前の大ピンチに。そして事件の背後に、民を清へ売りさばく最高権力者ソン・デリョン(チョ・ジェヒョン)の存在を知る。稀代の詐欺師たちが信義のために命をかけ、国家をも巻き込む前代未聞の大博打に打って出る。
主演は国民的弟と呼ばれた子役スターから、演技派イケメン俳優へと成長を遂げたユ・スンホ。作中では王様から女性まで変幻自在のキャラクターを演じている。弟分のキョン役は、アジア全域で人気を誇るアイドルグループEXOのメンバー・シウミン。ソンダルを慕う純粋なキャラクターを演じ、本作で映画デビューを果たした。ソンダルの宿敵となるソン・デリョン役は、キム・ギドク監督作品の常連で、演技派俳優のチョ・ジェヒョン。本作では敵役として、圧倒的な存在感を放っている。監督・脚本は映画『影の殺人』に続き、今作が監督2作目となるパク・デミン。持ち主のいない河を売るという伝説的な話に惹かれ、制作を決意したという。
映画『キム・ソンダル 大河を売った詐欺師たち』は、普遍的な魅力を持つ作品だ。それは、個性豊かなキャラクターとコミカルで軽快なストーリー。そして、繊細かつ壮大なスケールで描かれるアクションやCGといったエンターテインメント性の高い作風によるものだろう。何となく、結末が予想できてしまうものの、鑑賞後は誰もが爽快感に満ちた心持ちになるのである。
(宋 莉淑 ソン・リスク/文筆家)
公開=2017年1月20日(金)TOHOシネマズ シャンテ、TOHOシネマズ新宿ほか。
公式HP=http://kimseondal.jp/

2016-12-14 6面
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