統一日報 : 知日派学者として 40年の交流と文化財返還運動
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最終更新日: 2010-09-09 10:50:32
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2010年07月14日 00:00
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知日派学者として 40年の交流と文化財返還運動
朴在圭・慶南大学総長に聞く

 慶南大学の朴在圭総長(65、写真)は、北韓専門家として知られている。しかし、彼が40年以上日本の識者と交流を重ねてきた「知日学者」であることはあまり知られていない。このほど東京を訪れた朴総長と、姜昌萬・本紙発行人が会った。

 

  「慶南大には日本から返還された貴重な文化財があるそうですね。返還運動をした動機は」

  「1996年の開校50周年に合わせ、意義深いことをしてみたかったのです。その1年前の95年は光復50周年を迎えた年。海外に流出した韓国の文化財を返還してもらおうと決めました。文化財を捜しに、大学の博物館長と日本の隅々まで歩き回りました。見つけた文化財はほとんど贋物で、本物だったとしても価格が高すぎて持ち帰れませんでした。もう諦めようと思ったこともあります。そのような折、山口女子大(現・山口県立大学)に寺内文庫があるという消息に接しました」

  「譲り受けるまでは容易ではなかったでしょう」

  「山口女子大に韓日の未来のための意義深いことである点を再三説明しました。高山治学長(当時)をはじめ、関係者の方々にも何度も申し上げました。私の思いが通じたのか、その過程で韓日議員連盟所属の両国の国会議員らも助けてくれました」

  「寺内総督の遺族を説得するのも難しかったのでは」

  「初めは反対されました。そこで高山学長を通じて こう申したのです。『遺物は異国で長い時間をすごしました。これからは故郷ですごさせてください』と。時間はかかりましたが、子孫も納得してくださいました」

  「最後の最後で交渉決裂の危機があったとか」

  「艱難辛苦の末、寺内文庫から136点(後に2点追加)を返還してもらうことなり、遺物寄贈文書に署名するだけだった時です。もういいだろうと思ってマスコミに知らせたところ、署名式のために日本に発つ前日、複数の国内メディアが『寺内総督が強奪した文化財返還』という見出しで報じたのです。“強奪"という表現を見た山口女子大から『遺物は渡せない。今までのことはなかったことに』と連絡が来ました」

  「難関をどう乗り越えたのですか」

  「朝から晩までマスコミ各社に連絡を入れ、訂正報道を頼みました。紆余曲折の末、返還されることになりました。この場を借りて、韓日両国関係の発展のために大きな決断をしてくださった当時の高山元学長と関係者の皆さんに感謝いたします」

  「高山元学長を慶南大に招いたとか」

  「昨年10月、慶南大の特別ショールームに招きました。しっかり保存されている寺内文庫を見て、深く喜んでおられました。今後も寺内文庫返還に協力してくれた日本の知人らに感謝の意を示すため、招待事業を続けます」

  「朴総長は、一度結んだ縁を長い時間かけて深めていく人として有名ですね。このほど慶南大財団理事長に就任した李大淳博士とも親交が深いと伺いました」

  「40年の知己です。互いに呼び出せばすぐに駆けつけます。親兄弟と変わらぬほど懇意な間柄です。私は慶尚道、李博士は(慶尚道と反目しあっているといわれる)全羅道出身、私たち2人を両地域共存のケースとして研究してもいいですね(笑)」

  「かつては反目しあった韓日も、友好関係を強化しようという動きを見せています。韓日間の問題を解消する方法は」

  「両国関係の最大の障害物は感情的な問題だと思います。寺内文庫返還時の国内メディアのように『強奪』という表現を用いれば相手は気分を害するでしょう。当然の権利というふうに主張するのもいけません。日本の政治家もたびたび『韓国への植民地支配は正当なものだった』と、韓国人を刺激する発言をします。韓国人の反日感情を膨らませるだけです。40年間“真心込めて築いてきた塔"が崩れるような切なさを感じたのは1、2回ではありません」

  「過去の問題解決は難題です」

  「独島(竹島)や教科書問題は、韓日の歴史家に任せるべきでしょう。共同研究結果を発表し、両国民に理解してもらうのです。両国関係は切っても切れないほど近づいています。10年前と比べれば、過去のことで両者がいがみ合う度合いは小さくなっています」

  「両国関係は今後どうなるでしょうか」

  「私は韓日関係を楽観視しています。今日のような地域統合の時代、両国は北東アジアの中心軸として緊密な協力パートナーである以外にないのです。1日1万人以上が両国を行き交い、経済交易規模は年間700億ドルを上回ります。両国の善隣友好関係の向上は、選択ではなく不可避な運命だと見なければなりません。これからは民間の役割が非常に重要になります。何より未来の主役になる両国の若者が、多方面で活発な交流をする機会を増やさなければなりません」

  「慶南大でも学生の交流が盛んだとか」

  「ええ。日本の大学生との交流では、プログラム終了後に涙を流して再会を約束する場面をたくさん見てきました。両国民が心からの誠意を持って向かい合えば、両国間には何の問題も起きないと確信しています」

  「来年は慶南大建学65周年だそうですね」

  「韓日両国がより近い関係になるため慶南大と統一日報社が共同事業できればいいですね。民間レベルの仕事ができればいい」

  「ありがとうございます。そうなるよう、今後もお願いします」

 

◆◇◆慶南大とは

 1946年、初代大統領・李承晩と金九、金奎植、趙素昂ら独立運動家が「民族を救う道は教育しかない」という信念で慶尚南道・馬山に設立した大学。光復後初の私学で「国民大学」という名で出発した。

 朴在圭総長が学校経営を任された1971年に「慶南大学」に改称。現在は北韓研究に特化した学校として有名。

 ソウル三清洞にある慶南大極東問題研究所と北韓大学院大学は、北韓、韓半島平和、南北統一、統一以後の課題を研究する機関として定評がある。両機関は米国、日本、中国、ロシア、ドイツなどにある世界有数の安保関連研究機関や大学と活発な学術交流を行っている。慶南大が発行する「韓国と国際政治」、「北韓文献研究」などは世界の学界で注目されている。

(整理=李民晧)

2010-07-14 3面
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記事: 統一日報社  
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